大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
男女ともにかかりやすい、大腸がんの早期発見、早期治療のために
大腸がんは、がんの中で死亡者数が3番目に多く、女性ではがんの死亡者数で1位の病気です。大腸がんは症状が出た時には、残念ながら病気がだいぶ進行してしまっていることが多く、症状がない初期の段階で発見することが大切です。
便潜血検査も大腸がんの発見に役立ちますが、ごく初期の大腸がんは内視鏡でしか見つけられません。
大腸がんの早期発見、早期治療のために 40 歳を過ぎたら 1 〜 2 年に 1 回は内視鏡検査を受けるよう、おすすめしております。
また、ポリープが見つかった場合、事前に患者様の同意が頂けていれば、検査と同時に切除可能です(ポリペクトミー)。
ポリペクトミーとは
ポリペクトミーとは良性腫瘍を含めた隆起(りゅうき)性病変を切除・治療する方法です。ポリペクトミーを行う腫瘍は通常、茎や起始部の径が 10 ~ 15 ミリ以内の小さなものです。
大腸内視鏡検査を受けていただきたい方
- 便潜血検査が陽性だった
- 40 歳以上
- 大腸がんにかかった家族がいる
- 血便が出た
- 腹部の張りや痛みがある
- 下痢や便秘がひどい
便潜血検査でもわからない初期の大腸がんを発見できることも!
大腸内視鏡検査は、便潜血の検査でも見つけられない、ごくごく早期のがんを発見することができます。
便潜血検査は手軽にでき、健康診断としてはとても大切な検査ですが、決して精度の高い検査ではありません。
進行した大腸がんの 1 ~ 2 割と、早期大腸がんの 5 割が見逃されているのが現実です。
というのも、大腸の病気があったとしても、出血していなければ、便潜血の場合「異常あり」にはなりません。
また、出血していたとしても、必ず検便検査で陽性になるとは限らないのです。
さらに、痔のために陽性になってしまうことも多く、患者様を不必要に心配させてしまうことがあります。
不必要な心配、何より病気の見逃しをしないためにも、大腸内視鏡で検査をしましょう。
以前苦しい体験をした方こそ、当院で内視鏡検査を受けてみてください。
過去に胃カメラで苦しい思いをされた方もいらっしゃると思いますが、実は胃カメラ以上に技術的に難しいのが、大腸カメラです。
大腸内視鏡検査は、医師の技術によって、検査の時間や苦痛、危険性が大きく変わります。
当院では、1.5 メートルある大腸の一番奥まできちんとカメラを入れて、大腸全体をくまなく検査します。
過去に、検査で痛みが強くてつらい経験をされた方や、途中までしか入らなかった方は、ぜひ当院で検査を受けていただきたいと思っています。
ご希望があれば、鎮静剤の使用も可能です。
寝ている間に終わってしまう大腸内視鏡検査

鎮静剤による静脈麻酔によって検査中眠ってしまいますので苦痛を感じることはほとんどありません。
検査中は、生体監視モニターを装着し、リアルタイムで患者様の状態を監視し、安全に検査を受けていただきます。
炭酸ガス送気装置 ( UCR )
当院では、大腸内視鏡の検査中、検査後のお腹の張りをなくすために「炭酸ガス送気システム」を導入しています。
通常の内視鏡検査では”空気”を入れて大腸を膨らませて観察を行いますが、”空気”は非常に吸収されにくく、検査後にとてもお腹が張ってしまいます。
空気の代りに、腸管内への吸収が空気の 150 倍早い炭酸ガスを使用することで、大腸検査中、検査後の腹部の張りや苦痛が軽減されます。
大腸内視鏡検査にかかる料金
健康保険3割負担 | |
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異常なし | 約 5,000 円 ~ 6,000 円 |
組織検査あり | 約 10,000 円 ~ 17,000 円 |
ポリープ切除 | 約 20,000 円 ~ 31,000 円 (大きさ、数によって異なります) |
内視鏡の洗浄 最新鋭の機材で信頼の治療。すべては患者様のために。
内視鏡メーカーが患者様のことを考えてつくった洗浄消毒装置。
全ての内視鏡検査終了後に、どのような感染症があっても、次の検査の方に感染させないように、ガイドラインで推奨されている方法で、全自動内視鏡洗浄器(オリンパス社製 OER-2)を用い、6%過酢酸消毒液(アセサイド)という高水準消毒薬にて洗浄・消毒を行っています。